てんかん治療歴27年目

てんかんと診断され、治療27年目です。長く付き合っていく病気です。その期間中の出来事や治療について、正直挫折感もたくさん経験しましたけど思いについて綴っていきます。

海外旅行は?

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観光旅行、留学、業務などで海外に出かける機会が増えています。100人に一人の病気ですから、海外に出かける方も多いと思います。最低限の準備として参考になればと思います。あらかじめその旨を主治医に伝えて、しかるべきアドバイスをもらうことが必要です。長期滞在の場合は緊急時に備え、現地でかかることができる医療機関の確認も行っておくことが大切です。

準備

主治医とよく相談し、注意事項を確認しましょう。

医薬品は多めに持参し、必ず手荷物の中に入れます。予備薬を、別の荷物のなかに入れておくこともすすめられます。

緊急時に備えて、日本てんかん学会の発行する英文緊急カード(Emergency card)を携帯すると便利です。主治医に記入してもらいましょう。

海外旅行保険については、てんかんの既往がある場合に加入が難しい場合や加入できてもてんかん発作そのものによる事故は保障されない場合があるため,各保険会社や旅行代理店に問い合わせ、確認のうえ加入するようにします。

 

英文の紹介状

出入国の税関検査で、薬について尋ねられるかも知れません。あるいは、海外で発作が起きて病院の世話になるかも知れません。こんな時に<薬の内容とその所持の必要性を書いた書類>と<医師宛の紹介状>を用意しておけばトラブルは少ないと思います。いずれも英文で主治医に書いてもらいましょう。たくさんの薬を携帯することになりますから結構聞かれます。

 

飛行機の中で

航空機内では睡眠を十分にとるようにしましょう。睡眠中に発作の多い方は、主治医とよく相談して。航空機内の環境で発作が増えることはありませんが、発作が多い方は、事前に乗務員に観光旅行、留学、業務などで海外に出かける機会が増えています。どんな用向きで出掛けるにしても、あらかじめその旨を主治医に伝えて、しかるべきアドバイスをもらうことが必要です。また緊急時に備え、現地でかかることができる医療機関の確認も行っておくことが大切です。

 

時差と服薬

薬は、時差に注意して、現地時間に合うように少しづつずらしながら服用するようにします。例えば北京に行く時、成田空港から約4時間の飛行、時差は1時間です。1日2分服の場合でも3分服でも、離陸した時点から、現地時刻に合わせて服薬してかまいません。ニューヨークに行く時、成田から14時間の飛行、時差は13時間です。飛行時間が長いので、2分服の場合も3分服の場合も、1〜2回は機内で服薬します。日本と現地の時刻を見比べながら、徐々に現地での服薬に合わせていきます。帰るときも同様です。基本的に足りなくなるのは避けてください。

 

海外滞在中

服薬の忘れ、睡眠不足に注意です。特に日本と環境が違い身体にストレスが知らず知らずにかかっています。身体は敏感に反応しますので普段以上の睡眠は確保すべきだと思います。緊急カードと医師宛の書類は必ず携行するようにしましょう。

 

海外の医療機関と保険

国により、薬は同じものがあるとはかぎりません。緊急に医療機関を受診した場合のコストは大変かさみます。現地で医療機関にかかる必要のないように準備が必要です。海外旅行保険については、てんかんの既往がある場合に加入が難しい場合や加入できてもてんかん発作そのものによる事故は保障されない場合があるため,各保険会社や旅行代理店に問い合わせが必要です。

 

読んでいただきありがとうございました。あくまで個人の感想です

治療については主治医とご相談ください。
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